セルフネイルをしていると道具の一つで【ファイル】という物を聞く機会が多いと思います。
一言でファイルと言っても実は色んな種類があります。今回はファイルの種類と使う前に行う面取りという作業をご紹介します
ファイルってそもそも何?
一般的にやすりと呼ばれ
- 爪の先端や表面を整える
- 表面に艶を出す
- ジェルネイルのオフに使う
など色んな用途に使われる道具の1つですが
ネイル業界ではこの爪用やすりの事をファイルと呼んでいます。
ファイルに書かれてる数字は【粗さ】
ファイルにはこの様に数字が書かれています(無い物もたまにありますが)
この数字はファイルの粗さを表してます
数字が小さいものから粗く、大きくなるにつれて細かい目の物になります。
粗さの事をネイルでは【グリット】と呼び例えばこのファイルは100グリットのファイルと呼び表記は100Gファイルとなります。
覚えなくても大丈夫ですが、セルフネイルでもよく見かける表記になります
ファイルを使用する前に【面取り】を
この後ご紹介する【エメリーボード】と【ウォッシャブルファイル】は買ってきてすぐの状態では使用することができません
使える状態にする為に面取りという作業を行います
面取りはファイルの側面を整えて滑らかにする作業のこと
ファイルの横は鋭利になってるので他のファイルを使用して(使い古したファイルを取っておくと便利です)側面を整えます
画像の印を目印にファイルで往復し滑らかになるまで削りますがやり過ぎると使用する時に早くダメになるので
5〜6往復を目安に鋭利な所が取れたか確認して下さい
自分の手に当ててゆっくり引いてみて痛くなかったらOKです
まだ引っ掛かりがあったら先程と同じく面取りを続けます
バッファーとスポンジファイルにはする必要ありません。
処理をしないと最悪出血もするので必ず行いましょう
続いては用途別にファイルのご紹介です。用途によって適した粗さもあるので合わせてご紹介します
自爪の長さや形を整える【エメリーボード】
主に自爪の長さや形を整えるのに使うのが【エメリーボード】です
エメリーボードもさらに
- 紙製
- 金属製
- ガラス製
と素材も様々です。
スタンダードな【紙製】
一般的によく見かける紙製のネイルファイルは価格がリーズナブルで手に入れやすいのが特徴です
ネットをはじめ100円ショップでも販売されています。
厚みや大きさに違いはありますが両方とも同じ様に使用できます。
形も【楕円】の様になってるタイプと【先が細い】タイプなどがあります
オススメは薄くて先が細くなっているタイプ
爪のサイドにファイルが入れやすい形で特に
- 爪の巻きが強い人
- 足の爪も整えたい
という方にオススメの形です。
ちなみに色も沢山ありますが、スタンダードなのは【白】【黒】【グレー】
黒の場合にはこの様に爪を整えた後形が歪んでないか確認するのに便利です。
背景が黒だと爪の形が分かりやすいので確認と修正がスムーズに行えます
白の場合は検定向き
黒のやすりで整えると削った時に出る粉が黒い物がでます。
勿論ジェルやマニキュアを塗る直前に粉を払うので付着する事は少ないですが、入った場合目立ちます!
それを防ぐ為に白のファイルはオススメです。
検定時には白を使用し黒で形を確認するなんて事もやりましたが、セルフネイルであればそこまで神経質にならずにお好きな色でOKです!
洗って長く使える【金属製】
金属製のファイルの特徴は洗って繰り返し使える事と
滑らかな削り心地が魅力です
お値段は1000〜3000円前後の物が多く紙製のファイルよりは値段が張りますが繰り返し使用する事が出来て壊れにくいので長く使える物になります。
金属製は持ち手がついてる物も出ていて安定感があり使いやすくなってるのも他のファイルには無い特徴です。
自宅なら【ガラス製】も
ガラス製も金属製と同様丸洗いが可能なので衛生的にも良い物になります
繰り返しの使用が可能で力を入れずに整えられる事が魅力です
爪の先端を整えるだけでは無く表面を艶々に磨ける物もあります
ジェルやマニキュアをつけずにケアをしたい方はこちらもチェックしてみて下さい
ガラス製なので取り扱いには気をつける必要あり!
エメリーボードの粗さは150G〜220G
エメリーボードは主に150G〜220G位の物を使用します
表裏で粗さが違う物もあり粗い方で整えて細か方で微調整‥と使い分けるやり方も
ジェルのオフやアクリルに使う【ウォッシャブルファイル】
スカルプ(人工爪)やジェルネイルのオフに使用するのが【ウォッシャブルファイル】
【アクリルファイル】とも呼ばれます
その名前の通り汚れが気になってきたら洗うことも可能です
ただし、繰り返し使う類のものではなく消耗品で削れなくなってきたら破棄するものになります
他のファイルに比べて荒いものが多く基本的には自爪に直接使用しません
素材に大きく違いは無いですが見ておきたいポイントが2つあります
オススメの形は半円形
ウォッシャブルファイルも形は様々ありますがよく見かけるのは【ダイヤ型】(写真の真ん中)と【半円型】(写真下)の形
その中でもオススメは半円型
半円型は根元側を削る際に形がフィットしやすく甘皮周りを傷つける心配が少ない形になっています
あれ?使えなくなるの早い?と思ったら
同じグリットなのに何だかちょっと使えなくなるのが早い様な?
そう思ったらメーカーを変えてみて下さい!
ウォッシャブルファイルに限らずですが、メーカー、何なら商品によって同じように使っていてもダメになる期間が短いものがあります
何もセルフで売られてる物やリーズナブルなものに限らず、プロ用のものでも同じく起こります
ダメになるのが早く感じたらメーカーを切り替えてみて!
ウォッシャブルファイルは100G〜180G
ウォッシャブルファイルは100G〜180Gがオススメです
特にセルフジェルネイルの場合は
- 100G
- 150G
- 180G
の3つあれば問題なく出来ます
粗い物だと80Gが更に上にあります
粗い方がオフの時に早く終わって良さそう!
と思うかも知れませんが80Gは本当に粗いです。ジェルネイル始めたばかりの方だったら100Gでも粗い位です。
というのも‥セルフネイルで多いのが削りすぎによる自爪へのダメージ!
赤く痛くなって爪がペラペラと言う事態は避けたいので、オフに慣れるまではあまり粗い物を使用せずに慣れたら使用する様にしましょう
目の細かい‥240Gなどは主にスカルプ(人工爪)を作る時にあると便利ですが今回は割愛させて頂きます
表面を整える【スポンジファイル】
名前の通り弾力があるのがこのスポンジファイル
主な使用目的は
- 爪の凹凸を整えてマニキュアを塗る
- ジェルやスカルプをつける前に爪の表面を整える
- オフの時に残ってしまったジェルオフする
- スカルプの形成
などジェルやスカルプをつける為の必需品です
ジェルに使うならスポンジファイルは180G〜240G
スポンジファイルも表裏で粗さが違ったり形が違ったりします。
ジェルネイルの場合であれば主な目的は自爪を整える事なのであまり粗い物は必要ありません
逆にスカルプをよくする方やジェルが取れやすい対処法として使う場合には100Gを用意しても良いと思います
どのグリットのファイルだとしても自爪に使用の場合やり過ぎは爪を薄くする原因になるので注意が必要です
スポンジファイルのオススメの形は【楕円型】
スポンジファイルにも形が様々ありますがオススメの形は【楕円型】
スポンジファイルは自爪を整える事が多いので甘皮周りにフィットする形がオススメです
爪の艶出しは【シャイナーファイル】
【シャイナー】や【バッファー】とも呼ばれる爪の表面を整えたり艶を出したりするファイルです
シャイナーは数字が書いてない?
シャイナーはG数が書いて無い物も多いです
1000G以上3000G前後がシャイナーとして販売されてます。
シャイナーも表裏で粗さが違う物もあります。
他のファイルと同じく粗い→細かい順番に使います
思ったよりピカピカにならない?
シャイナーを使って艶を出す場合のコツは
ピカピカの艶を出す面では無くてその前に使う爪の表面を整える面を多く使う事でその後に使う艶出しの面を使うとピカピカに仕上がります
体感的には
爪の表面を整える面 8割
爪の艶出しの面 2割
位の割合で磨いて見て下さい。
艶が出したいのに艶出す前の工程の方が時間をかけるなんてちょっと不思議かもしれませんか艶感がイマイチ‥って思った方はやってみて下さい
これは自爪に限らずスカルプを仕上げる時にも使えます。
ファイルのお手入れ方法は?
- 汚れが気になる場合‥多少の汚れくらいであればハードブラシを使ってダスト(削り粉)を払います
- 更にしっかり汚れを落としたい・清潔に保ちたい場合‥水で丸洗い後に日陰で干し乾燥させます
上記でも触れていますがファイルには洗える物と洗えない物があります。
水洗いする場合は材質を確認してから行って下さい
まとめ ファイルは用途別に適した物を選ぼう!
ファイルは大きく分けて4種類あります
最初は沢山あって難しく感じるかもしれませんが
- 用途にあったファイル
- ファイルの粗さ
- 面取りが必要なファイルがある
を覚えておけば大丈夫です!
エメリーとウォッシャブルは面取りを忘れずに行いましょう
ジェルの基本の塗り方はこちらの記事から↓